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John Kanaya’s Will

John Kanaya’s Will

Special Interview

切り拓く者

Vol.1

四季折々の渓谷美に包まれ、
非日常のひと時を。

金谷ホテル観光グループ
代表取締役社長

金谷 譲児

金谷 譲児

鬼怒川温泉や40周年を迎えた
鬼怒川金谷ホテルの魅力とは。

鬼怒川金谷ホテルは、創業から40周年を迎えましたが、その成り立ちや歴史、特徴などを教えてください。

鬼怒川金谷ホテルは私の祖父であるジョン金谷鮮治の思いを詰め込んでいます。祖父は若い頃からヨーロッパや米国に何度となく訪れ、当時にしては珍しく海外の文化を好み、私生活にも多く取り入れておりました。生粋の日本人ですがクリスチャンネームである「ジョン」もその一つで、「ジョンカナヤ」の愛称で親しまれておりました。その半面、日本の文化をとても大切にしており、特に「日本のおもてなしの心」を重んじ、フランス料理レストラン「西洋膳所ジョンカナヤ麻布」では箸で食べるフレンチをご提供していました。その後、いくつもの一流ホテルを開業したホテルマンとしての経験や思いを注ぎ、具体化したのが「鬼怒川金谷ホテル」です。「East meets West」西洋と和の融合。祖父が若い頃から思い描いたことを実現した宿となりました。残念ながら祖父は開業目前にして亡くなりますが、その後を継いだスタッフ、そして孫である私は、いまでも何かあると「ジョンカナヤ」だったら、どうするだろう?どんなものを選ぶだろう?と「East meets West – 和敬洋讃」をコンセプトにお客様をお迎えし、毎日を過ごしています。

そのような歴史を持つ鬼怒川金谷ホテルがある鬼怒川温泉の魅力とは。

古くから、温泉地として親しまれてきた、肌に優しい泉質の温泉はもちろん一番の魅力ですし、渓谷を赤く染める紅葉も大変美しく、鬼怒川温泉らしいポイントです。ただ個人的には新緑の季節にも、是非訪れていただきたいと思っています。渓谷に広がる新緑の爽やかな空気は本当に気持ちよく、山々や川にエネルギーが満ち溢れ、こちらまで力が沸いてくるようです。そのような心地よいシーズンですからライン下りやラフティングをご体験され、アクティブに過ごされるのも良いですし、露天風呂やお部屋のテラスからゆっくりと渓谷を眺め、新緑の優しい風を感じ、心身ともにリラックスした時間を、お過ごしいただくのもお勧めです。また、意外と知られていませんが、春には駅前広場や桜並木通りのさくらまつり、鬼怒川護国神社、鬼怒川温泉神社周辺の夜桜大宴会など桜の名所も多数あり、温泉地ならではのお花見イベントもたくさんあります。

そのような自然豊かな地に立つ鬼怒川金谷ホテルのお勧めの楽しみ方とは。

ロビー、ダイニングをはじめ、館内の様々なところに先ほどお話しさせていただいたEast meets West、東洋と西洋、伝統とモダンが合わさった部分や「ジョンカナヤ」のお気に入りコレクションなどを見つけていただけると思います。お食事も伝統的な日本料理である懐石料理をベースに西洋のテイストを入れた金谷流懐石では、栃木ならではのお料理や「西洋膳所ジョンカナヤ麻布」を発祥とするフランス料理の金谷玉子を和風にアレンジしたもの、和風ビーフシチューなど金谷独自の味もお楽しみいただきたいです。日光東照宮や近隣の観光ももちろんお勧めですが、普段からお忙しいお客様に、お部屋から、新緑の緑や紅葉を眺めたり、渓谷を下る川の流れや音を聞いたりと豊かな自然の中、ゆっくりと流れる時間もお楽しみいただければと思っています。

今後の鬼怒川金谷ホテルやグループホテルについて聞かせてください。

老舗だからこそ、立ち止まるのではなく、「空間・サービス・料理」をさらに発展させ、進化し続け、様々な場面で様々なお客様が、私どもでの滞在を心から楽しめ、最高の笑顔でお帰りいただけるよう、スタッフ一同努力して参ります。これからもご愛顧の程よろしくお願いいたします。

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金谷 譲児

金谷 譲児

1973年生まれ。大学時代を海外で過ごし、THE KITANO HOTEL NEW YORKにてホテル・マネジメントを学ぶ。2001年に帰国し金谷ホテル観光株式会社に入社。2011年より現職。