issue 24
鬼怒川の四季をベストポジションから見晴らす、ふたつのスイートルーム。
そのラグジュアルな個性、渓谷の自然と一体になるような部屋付プライベート温泉などの魅力をご案内します。
鬼怒川金谷ホテルの五階にある特別室「〈クラブフロア〉スイート和洋室 ビューバス付」と「〈クラブフロア〉スイート洋室 露天風呂付」。ふたつのスイートは鬼怒川温泉でも屈指の魅力をもつ客室と、副総支配人柴原明は語ります。
「ふたつのスイートの魅力は、ずばり、鬼怒川渓谷の眺望です。最上階室ですので絶好の見晴らしですし、渓谷の対岸には景観を損ねる建物もありません。鬼怒川温泉の宿泊施設にとっては稀な好立地です。それから、お部屋から直接ご入浴いただけて、渓谷の景観と自然を独り占めできるプライベート温泉ですね」
和洋室と洋室。お部屋の個性は鬼怒川渓谷の眺望感にも活かされています。
「スイート洋室からの展望は鬼怒川渓谷を並行に見るリバービューです。テラスが通常の一・五倍の広さ、お部屋は奥行の深い構造になっており、正面窓からは渓谷が左右に一望できる迫力のワイドビューがお愉しみいただけます。スイート和洋室は窓が畳床から天井近くまで大きく切られ、真正面に対岸の落葉樹林が迫って見えます。紅葉の季節は景観が一幅の錦絵のようです。晩春には山桜と萌葱のパッチワークになります」
欧風モダンで統一されたスイート洋室。「プライベート露天風呂は解放感が素晴らしいです。鬼怒川の清流と並行に、十和田石の湯槽にお体を横たえ、壮観なパノラマをお愉しみください。流れる鬼怒川とご自分が一体になる感覚。その没入感は当館でもトップクラスです。入浴後は広いテラスにバスローブ姿で、ドリンク片手に爽快な谷風を浴びながらお寛ぎいただくのが最高かと」と微笑する副総支配人。
スイート和洋室は「テラスとビューバスから鬼怒川を正面にご覧になれます。上流に目を転じれば鶏頂山まで見晴らせて。温泉は内風呂ですが、窓が大きく開き、湯浴の景色も美事。渓流がご自分に向かって流れてくるような迫力ある眺めです。和風の温もりを感じるお部屋は、掘り炬燵もあり、浴室の保温性も高いので、寒さが苦手なお客様にお喜びいただいております」
お部屋の個性の違いはありますが、設備などは双方ともアップグレードされています。お客様の反応を副総支配人に尋ねると「どちらのスイートも、お客様はお好みの本、音楽、映画などを持ち込まれて、ご自分の渓谷の別荘のように過ごされていますね。お気に入りの風景があるスイートをお部屋番号でリクエストされるお客様も多いです。
最良のおもてなしやお食事は勿論、鬼怒川渓谷の自然と一体になれるようなステイにより、心身の奥底からリラックスしていただければ嬉しいですね。魅力溢れるふたつのスイートを、これからもより多くのお客様にご提供していきたいです」と答えました。
鬼怒川渓谷を見晴す好立地、その秀逸な景観を愉しむ部屋付プライベート温泉。最上階クラブフロアにあるスイート洋室、そしてスイート和洋室の魅力はまだまだ尽きないようです。スイート洋室の魅力について、副総支配人はより具体的に迫ります。
「景観に加えてスイートの魅力は、なんといってもお部屋自体のラグジュアルなステイ感ですね。
間取りの一例を申し上げますと、お部屋のドアから手前にツインベッドの寝室があり、その奥にリビングルームがあります。木材はタモで、窓の外に広がる渓谷の景色と調和するデザインです。リビングにはスタイリッシュな三人掛L字形ラグジュアリーソファをはじめ、お客様にとって機能性の高いモダンリビングです。その奥にワイドテラスがございます。
このようにベットルームからテラスまでのパースペクティブが遠く深めに設計されていますので、リバーフロントの風景への抜け感は当館でも最高クラスです。
テレビは時代に合わせてインターネットに対応しております。また、リビング内のミニバーにはスパークリングワインや日光のクラフトビールなども常備し、連泊されるお客様からも、手近に必要なものが揃っていて便利である、自分の別荘に滞在するかのように過ごしやすい、とのご感想をいただいております。
リビングの雰囲気、家具や調度品も軽やかなラグジュアリー感で纏めてありますので、圧迫感もなく過ごしやすいのだと思います。リピーター様の多いお部屋です。
パウダールームもアメニティ類、タオル等、厳選しております。特筆すべきは、スイート洋室のリビングもパウダールームも完全床暖房になっていることです。冬の寒さが苦手なお客様も安心して露天風呂にお入りいただけて、お部屋でも快適にお過ごしいただけます。
通常の一・五倍の広さのテラスでは、露天風呂からそのままバスローブにお着換えいただき、ドリンクを片手に悠然とチェアにお座りになり鬼怒川渓谷をひとり占めしてください。火照った肌を渓谷の風がやさしく撫でてクールダウンしていくひとときは最高です」
冬は一年でも最も、あたたかい湯泉に浸かり、身も心も思う存分ほぐしたくなる季節ではないでしょうか。
スイートルームのプライベート温泉について尋ねると、副総支配人は「スイート和洋室の温泉の管理はホテル内で全て管理をしております。24時間、お客様のお好きなタイミングで、ベストな湯温でご入浴いただけます」と答えます。
「空気清浄はもちろん、かけ流しの温泉は41℃前後の湯温に保たれております。当館の温泉はアルカリ性単純泉のやさしい泉質です。いわゆる美肌の湯ですね。ですので、じっくりと湯浴をお愉しみいただけます。温泉の温度もお客様のリクエストがあれば、ある程度の範囲内で個別に調整可能です。ぜひ、お客様のお好みのプライベート温泉にしてお入りください」
では、スイート和洋室の更なる魅力とはなんでしょうか。
「清涼感ある和モダンのお部屋は、夏は涼しく、冬は温味があるイメージがありますね。老いも若きも、和室が落ち着くし高級感がある、と人気の高いお部屋です。掘り炬燵、室内浴槽のビューバスも、寒さが苦手な方には快適です。旅館も温泉も好きだけれど、冬は寒くてつい敬遠しがちになる、でも鬼怒川金谷のスイート和洋室なら泊まれる、というお客様の喜びの声を度々頂戴してまいりました」そう副総支配人は語ります。
「日光鬼怒川は年間で言うと、それほど雪の日の多い土地柄ではありません。ただ、いったん降りはじめると積雪量もすごい。スイート和洋室の浴室は、ビューバスというだけあって窓も大きく開閉し、眺望も見応え抜群です。そして、室内風呂なので温かい。寒さ嫌いのお客様もお体を冷やすことなく、渓谷の銀世界をひとり占めしながら、雪見風呂を存分にお愉しみいただけます」
「海や山に隣接するホテルや旅館は日本の津々浦々にございます。しかし、じつは、当館ように駅から徒歩圏内にあり、かつ、渓谷を至近で愉しめるホテルは全国でも稀ではないかと。私のお気に入りは、朝、窓が大きく開けたスイート和洋室の温かい掘り炬燵に座り、鬼怒川渓谷の銀世界を眺めながら飲むモーニングティーですね。この特別で贅沢なステイ感を、ぜひ一度、味わっていただきたいと思います」
2024年11月掲載
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